臓器の提供について

脳死後あるいは心臓が停止した死後にできます。生前に書面で臓器を提供する意思を表示している場合に加え、ご本人の臓器提供の意思が不明な場合も、ご家族の承諾があれば臓器提供できるようになりました。これにより、15歳未満の方からの脳死後の臓器提供も可能になります。



詳しい内容はこちらからどうぞ・・・(公社) 日本臓器移植ネットワーク

献眼について

献眼までの流れ


  1. 献眼の意思を伝える
    (公財)やまぐち移植医療推進財団(083-932-0743または0120- 12-1110)に医療従事者やご家族等からのお申し出により献眼が可能です。(電話は24時間通話ができます。また、年齢制限はありません。)
     
  2. 医療従事者よりアイバンクに連絡
    医療従事者が家族から申し出を受けられた場合は、(公財)やまぐち移植医療推進財団に電話で連絡をお願いします。
     
  3. アイバンクコーディネーターによる情報収集
    アイバンクコーディネーターが医療情報を収集し、献眼の条件を満たしているか、確認をします。条件を満たさないために、ご提供いただけない場合があります。
     
  4. インフォームド・コンセント
    ご家族に対し、コーディネーターより、献眼についてご説明をさせていただきます。具体的な時間、 処置、提供後の対応について、詳しくご説明した上で、献眼についてご判断いただきます。
     
  5. 承諾
    ご承諾をいただいた後、ご献眼いただくには、ご家族の承諾書が必要となります。アイコーディネーターが摘出現場に出向いて承諾書を作成します。
     
  6. 摘出チーム派遣・処置
    摘出医を派遣しますが、摘出場所への到着までに概ね3時間を要します。処置の時間は概ね40分 ~1時間です。ご献眼いただいた後は、義眼をのせ、ていねいにお顔を整えますので、外見上変化は ありません。
     
  7. 移植の報告
    ご希望があればコーディネーターより後日、移植の報告をさせていただきます。

献眼Q&A



提供前の予備知識

献眼に年齢制限はありますか?
角膜は、概ね200年間、その機能を保つと言われております。 献眼に際し、年齢制限はありません。

老眼でも提供できますか?
老眼(遠視)や近視は、水晶体のピント調整能力や眼軸(眼球の奥行)の影響で起こるもの です。角膜移植を待っている方の多くは、角膜が光を通さない状態にあります。角膜が透明であれば提供できます。乱視や遠視も提供に問題はありません。

白内障の手術を受けましたが、それでも提供は可能ですか?
白内障や緑内障などの病気や、その治療のための手術を受けた場合でも、角膜が透明であれ ば提供していただけます。どなたから提供された場合でも、提供を受けた後に精密な検査を行い、移植に使用可能かを判断させていただきます。

癌を患っていますが、提供できるのでしょうか?
基本的には可能です。ただ、眼内への癌転移がある場合や、白血病、悪性リンパ腫などの血液腫瘍の場合はご提供いただけません。

死後、何時間まで提供が可能ですか?
お亡くなりになられた後、10時間以内は摘出が可能ですが、できるだけ早くご連絡をいただくと助かります。

親や子供など、特定の人に提供することはできますか?
「親族優先提供」といいます。親と子、夫婦間など、1親等以内であれば可能です。ただし、角膜移植を希望する患者(レシピエント)が、アインバンクに既に登録をしていること。また、献眼する人(ドナー)が、生前に、親族間移植の意思を明らかにしていることや自殺をされた場合は親族優先提供ができないこと等、法律で一定の制限を設けています。詳しい内容は、当移植推進財団にお問い合せ下さい。親族であることを確認するために、戸籍謄本又は戸籍抄本の提出をお願いしています。

腎臓はC型肝炎でも提供できると聞きましたが、角膜も提供できるのでしょうか?
角膜の場合、C型肝炎を発症している方、または持続感染者(キャリア)どちらからもご提供をお受けすることができません。角膜移植手術によって、他の感染症等を、患者様に持ち込まないというのが原則です。

C型肝炎の他に提供できない場合がありますか?
B型肝炎、エイズ、神経系疾患、敗血症、白血病などの病気も献眼は不可能です。また、海外の特定地域に一定期間在住された方なども不可能な場合があります。

献体と献眼は同時にできないと聞きました。本当ですか?
山口県では同時にできません。献体か献眼のどちらかを選択していただくことになります。

献眼登録をしていなくても提供可能ですか?
生前の献眼登録がなくても、死後、ご家族の承諾があればご提供いただくことができます。献眼登録は、啓発活動の一環として実施しております。このことは、臓器移植法附則第4条によって担保されています。

家族がいない場合、提供はできますか?
生前のご本人の提供意思が書面によって示されている場合、ご提供いただくことが可能です。献眼登録カードや、臓器提供意思表示カードを携帯していただくことで、意思を活かせる可能性が高まります。

提供後、顔が変わってしまうことはありますか?
提供前、表情をしっかり確認させていただき、処置には細心の注意を払います。提供後は義眼をのせ、丁寧にお顔を整えますので、外見上の変化はほとんどありません。

提供することによって、すぐに葬儀が行えないことはありますか?
献眼は、死後10時間以内に行われることが一般的です。このため、ご遺体を何日もお預かりする、葬儀の日程を遅らせていただくなどの影響はありません。

提供することによって、金銭的な授受は生じますか?
提供に際しては、金銭的負担も、また、報酬なども、一切発生いたしません。

提供後、家族にはどのような報告がありますか?
ご家族には、ご提供いただいた角膜を移植に使用させていただいたかどうか、また、どのような方に使用させていただいたかをご報告いたします。移植をお受けになられた患者様より、お手紙などが寄せられた場合、お名前などを伏せた形でお届けいたします。

提供時の予備知識

実際に献眼をする場合、先ず、最初に何をしなければならないですか?
摘出のために派遣する医師や持参する器具などの準備に時間を要するため、可能な限りできるだけ早く(公財)やまぐち移植医療推進財団 (083-932-0743 24時体制)にご連絡を願いたいです。連絡者は、ご家族、主治医、担当看護師さんなど、どなたでも応じます。

処置について教えてください。
(公財)やまぐち移植医療推進財団 は、全眼球摘出という方法で処置を行います。40分~1時間くらいのお時間をいただき、元通りの表情に整えます。

眼球の摘出は、病院で行ないますか?
病院で摘出を行なうことが多いですが、ご遺体が安置してある場所(ご自宅、葬祭場など)でも摘出を行っています。

献眼するまでに病院や自宅等でしておくことがありますか?
ご遺体の目の周辺が乾燥しないように湿らせたガーゼなどで覆っておいてください。また、タオルなどを使って、頭部を少し高くしておいてください。

摘出医師が、到着するまでに必要な時間は?
献眼の連絡を受けた医師は、昼夜に関係なく直ちに摘出に伺います。しかし、準備の都合上、到着までに概ね3時間かかります。

献眼のために書類を作成することがありますか?
承諾書が必要です。承諾書の内容は、献眼の承諾と血液採取のご了解を得る内容になっています。また、死亡診断書(写し)或いは、死体検案書(写し)が1部必要です。

献眼後のアイバンクの対応


  1. 移植のご報告
    通常、ご提供いただいてから1週間以内に移植させていただきます。移植の報告を希望するドナーファミリーに対しては、移植手術が終了した後に、ご報告申し上げます。ご報告させていただく内容は、「個人を特定できる情報は伝えてはならない。」という法律がございますので、差し障りのない範囲で、お住まい、年齢、性別等をお伝えいたします。
     
  2. 告別式
    コーディネーター等財団職員の参列が差し支えない場合、可能な限り、告別式でのお焼香を申し出ております。また、供花、弔電や感謝状を持参しますので、ご霊前に捧げさせていただく場合もございます。
     
  3. 感謝状の贈呈
    当移植医療推進財団及び(財)日本アイバンク協会よりドナーに対し、感謝状を贈呈させていただきます。また、後日になりますが、厚生労働大臣からも感謝状が贈呈されますので、当移植医療推進財団を経由してお届けいたします。


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